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基礎知識/補給経路

補給について、海上補給路を中心に解説します。

海上補給路の基本的なこと

  • 輸送船団の最大輸送船数は、受け取り港の規模と距離で決まる
  • 海路が長くても小さな港なら少ないし、近場でも大規模港なら1隻ではすまないことも
  • 護衛艦は自動設定では入れてくれない。手動で割り当てる必要がある
  • 物資輸送の船団は各港1つまでしか到着港として設定できない。出発港としては複数設定可
  • ジブラルタルやドーバー、トルコのボスポラス海峡などは敵国プロヴィンスだと通れない(軍艦も)

港からの物資の搬入の流れ

イタリアで首都のすぐ側の港から、ワシントンへ海上補給路を設定しました。
supply_washington_dc1.jpg
↑大量の部隊へ搬入が追いつかず、補給切れに。

そこで近くのNorforkへも海上補給路を設定すると、ワシントンでの物資補給が間に合っていないためそちらからも物資が輸送されていきます。
supply_norfork.jpg
↑物資は1日1ノードずつ移動する。

まだ足りないのでNew Yorkからも補給させると、物資倉庫も設定されているワシントンにようやく少しずつ貯蔵されていきます。
supply_newyork.jpg
↑十分な物資供給が確保できるまで、陸路で続いている港という港全てに物資が搬入されて、陸路で送られてくる。

主要港の物資倉庫へ物資を貯蔵してそこからの陸路を重視するという性質があるので、もしも部隊への物資補給が間に合っていなくても、物資倉庫への貯蔵も並行して行われます。
supply_washington_dc2.jpg
↑物資倉庫への貯蔵と現地部隊への補給、どちらが大事なのか。

以上が首都から陸路で続いてない場合の、海上補給の流れです。

港への物資搬入量は港のレベルに比例し、また海軍基地効率の技術が1つ上がる毎に20%増加します。港の規模に見合った陸軍を上陸させましょう。

首都からの陸路+海路の補給

次に首都から陸路で繋がっていて、港も併用できる場合です。
同じくイタリアで、ジブラルタル海峡の南側のTangerに部隊を置いた場合です。まずは海上補給路を完全に切って陸路だけの場合。
supply_tanger1.jpg
↑イタリアでプレイすれば普通に起こる状況である。

全く補給が追いついていません。補給経路はどうなっているのかというと…。
supply_pax_romana.jpg
↑首都ローマから地中海をぐるっと回って291ノード。ご苦労様です。

首都から陸路で繋がっている限り首都からの陸路は必ず用いられますが、あまりに遠すぎて途中で物資が完全にロストしています。パスク・ロマーナの弊害

こういう時にこそ海上補給路が重要になります。適当な港から補給させたところ多少改善されましたが、港の規模が小さいために補給が間に合っていません。
supply_tanger2.jpg
↑東側3つの港からも物資が陸路で送られるが、足りてない。

しかし海上補給路を自動設定にしていると、最寄りの港への補給路が設定されないことがあるので注意。詳しくは後述。

※ちなみに、陸路で繋がっているというのは正確に言うとインフラが1以上の陸プロヴィンスで繋がっているということです。
移動不能なインフラ0プロヴィンスが挟まっていると、陸路が途切れていると判断されます。アフリカでよく起こります。

海上補給路の自動設定と手動設定

ほとんどのプレイヤーが海上補給路を自動設定にしていると思います。これでも例え問題が生じるとしても勝利は可能です。
しかしどういうアルゴリズムで自動設定されるかを理解だけしておいてもいいと思います。その気になれば手動で調整で円滑な補給も可能です。

まずは海上補給路には資源と物資の2種類があります。

資源輸送路

これは各プロヴィンスから産出されるエネルギーや鉄、希少資源や原油を首都に持ち帰るための補給路です。物資は関係しません。
持ち帰るまでにかかる日数や輸送量を気にする必要がないため、陸路を主に使うのがベストです。陸路途中での損耗はないようです。
海上では妨害を受ける可能性があるので、海上ルートは最小限にとどめてできるだけ陸路を用いるべきで、幸い自動設定はそうなっています。

なのでこちらは自動設定のままでいいのですが、敵の船団襲撃を受ける場合は、補給船団に護衛艦を加えるか(あまり効果がない)、
駆逐艦2隻くらいで護衛命令を出すか(こちらも効果はイマイチ)、エネルギーなど別に不要なものだったら補給路をキャンセルしてしまったほうがいいです。

物資輸送路

気にする必要があるのはこちらで、基本的には自動設定でいいのですが、最寄りの港へ海上輸送路が設定されないことがあります。
その場合は遠くの港からの補給になるため、到着までにタイムラグがあるのと経路上での物資損耗があるので、必要なら手動で設定したほうがいいでしょう。

ちなみに、首都のすぐ側の港から現地港まで直送しても、途中に港を挟んでピストン輸送みたいにしても補給量は変わりませんでした。
(ローマからインドへ直送しても、途中にサウジアラビアの港を挟んで設定しても変わらなかった)
なので、船団襲撃を受けないような海路なら出発港はどこでもあまり気にする必要はないようです。
(そもそも出発港は首都から陸路で続く港に限られており、その中でならどれでも同じ)
海路の補給船の必要量は第一に受け取り港の規模、次に海路の距離で決定されるので、海路は短いに越したことはありません。

自動設定と手動設定の注意

自動設定のままにしていると補給路を変更することは一切できません。
また一度手動で調整しても、自動設定にするとほとんどの場合は設定し直されてしまいます。

手動設定の必要が出るのは大抵は占領した港に補給路ができない時です。
実は港を選択する時は占領した順に並んでいるので、適当な出発港から一番下にある占領したての到着港へ設定すればわりとすぐに設定できます。

より発展的な理解へ

㊟以下は本ページ作成者様とは別の人間による加筆です。作成者様への質問はお控え下さい。
 もしかしたら後日、加筆者が分かる範囲で答えるかもしれません。

defines.luaには輸送船団に関わる係数がいくつか定義されていますが、このうち…

 CONVOY_PATH_LENGTH_MULT = 0.33, -- Convoy path length effect on needed transports
 NAVAL_BASE_EFFICIENCY = 6, -- base throughput cap on ports

…の役割が最近の検証で明らかになりました。
そこで、これらを基に他の検証結果とあわせて、輸送をより深く見ていきたいと思います。
そこでは資源輸送と物資輸送とで、異なるロジックが用いられていることに気づくはずです。
なお、FTMまでのdefines.luaでは「NAVAL_BASE_EFFICIENCY = 4」だそうです。

前提として、以下3つの用語を定義しておきます。
 ・「要求輸送船数」…船団編成の時に要求される輸送船数
 ・「実配備数」…プレイヤーがその航路に実際に配備する輸送船数
 ・「港受け入れ量」…物資について、受け入れる方の港が一度に取りこめる量

総論:資源輸送と物資輸送に共通なこと

・「要求輸送船数」は次の方法で算出するようですが、この際に「CONVOY_PATH_LENGTH_MULT」が用いられます。
 ,泙此⊇佝港と受け入れ港の間の海域数×0.33、を求める(小数点切り上げ?最低は1らしい)
 △修凌瑤麓け入れ港のレベルが10であればそのまま「要求輸送船数」となる
 もし受け入れ港のレベルが10未満であれば、そのレベル÷10を△砲けたもの(つまりレベル10に対して何割か)が「要求輸送船数」となる

※参考までに、1936年イギリスで出発港をドーバー(港湾レベル10、インフラ10)に固定して、各地の受け入れ港の港湾レベルをカスタムで増減させてみました(インフラ
 は10に固定)。数値は左から港湾レベルが10/5/1の各場合の「要求輸送船数」です。

 ジブラルタル… 6/ 3/1
 マルタ    …10/ 5/1
 香港     …23/12/3

なお、この結果はドーバーを(港湾レベル1、インフラ10)にしても変化しませんでした。
このことから、「要求輸送船数」は受け入れ港にしか依存しないことが分かります。

・このようにして算出された「要求輸送船数」は同じ航路である限り、増えることはあっても減ることはありません(「実配備数」の増減は別の話) 。

・そして重要な事は、「要求輸送船数」に応じて「実配備数」を割り当てた航路では、何も運んでいなくても「実配備数」の数の船が運行され続けることです。
 そのため、無意味な港を開設や拡張した上で「実配備数」を割り当てて放置しておくと、輸送の実が無いのに輸送船だけ減り続けるというひどい目に遭います。

・「港受け入れ量」は次の方法で算出するようですが、この際に「NAVAL_BASE_EFFICIENCY」が用いられます。
 。兇法基地機能テクノロジーや閣僚補正、をかけることで決定される基本値に
 ⊆け入れ港の港湾レベルをかける

※ただし、1936年イギリスは基地機能レベル0で適任閣僚がいない状態でも、レベル1の港は7.98、レベル10の港は79.8の処理量を有していたので、
 他にも修正効率があるのかもしれません。

各論:資源輸送について

・どんな量の資源も「要求輸送船数」目一杯で運んでいることにされているようです。
 つまり、原産地が希少資源を1送るに過ぎなくても100送るほど巨大でも、その資源は「要求輸送船数」の全てで運んでいることにされているのです。

・そうはいっても「要求輸送船数」は<総論>の計算式の通り、受け入れ港のレベルにしか依存しません。
 そこでこれを逆手にとって、受け入れ港を規模の小さい港に変更すれば、資源輸送量自体は変わらないのに「要求輸送船数」を少なくすることができます。
 つまり、今まで20隻で100の希少資源を運んでいたルートを、1隻で100運ぶルートに変更できるというわけです!

・ただし、もし「要求輸送船数」未満しか「実配備数」を航路に設定しない場合、不足数/「要求輸送船数」の割合だけ、資源は輸送されず、
 原産地に滞留することになります。
 そうすると小規模港では「必要輸送船数」の増減比率の影響が激しいので、本国への実入りが大きく減ってしまうことになります。

・とはいえ、「実配備数」を「要求輸送船数」に戻すと、割合が100%に戻るので、どんなに滞留していても一回の輸送で運べてしまいます!

・同じことは、開戦して輸送船が撃沈された場合も、撃沈数/「要求輸送船数」の割合だけ資源が輸送されないという形で起きるはずです。
 この場合、輸送中の資源が喪失するのか現地に滞留するのかは不明です(流動的で検証しようがありません)。

各論:物資輸送について

・受け入れ港レベルだけで「要求輸送船数」が決まる点は資源と同じですが、資源と異なり輸送量は「港受け入れ量」が最大限度となります。
 つまり出発港にいくら物資が滞留していても、輸送が再開されたとしても物資はあくまで「港受け入れ量」のペースでしか輸送できません。

・しかし最も大きな違いは、「港受け入れ量」の物資は「実配備数」が1でもあれば必ず全量輸送されるという点です。
 すなわち物資は、不足数/「要求輸送船数」の割合で輸送量が減るということがなく、
 「要求輸送船数」未満でも「実配備数」がゼロでなければ補給は滞らないのです!

・ただし、詳しいメカニズムは不明ですが、物資輸送は少量輸送と大量輸送を交互に繰り返しています。
 このサイクルが続くことが輸送の円滑を示しているのかもしれませんが、詳細は分かりません。

・つまり渡洋作戦の際に重要なのは、とにかく大きな港を確保して1隻でも輸送船を配備すること、に尽きます。
 「港受け入れ量」の合計が派遣部隊の必要物資を上回っていれば、輸送船は各港に1隻でも「港受け入れ量」合計の物資を運んだことになるからです。

・物資輸送に話を限ってみると結局、「要求輸送船数」が多い航路に「実配備数」を多く充てることの意味は、敵に輸送妨害の空振り率を高める点にあるようです。
 言ってみれば「実は沈めそこなった方の船で全部運んでましたーwww」という後だしジャンケンみたいなものでしょうか。

・逆に、小島や港プロビンスに追い込まれた敵を兵糧攻めにすることは、思った以上に困難ということになります。
 なぜなら、敵の数が追い込んだ港の「港受け入れ量」で賄える範囲であれば、輸送船を完全にゼロにした状態を長期間維持しない限り、補給切れを起こさないからです。
 いちおう港湾爆撃で港を灰にすれば「港受け入れ量」が減るので対策になりますが、それなら隣のプロビンスへ追い出す方がゲーム的には楽でしょう。

各論:護衛艦について

・護衛艦自体には特に戦闘能力は設定されていません。ではなぜ護衛艦が護衛を果たしていることになるのか?それは、
 「敵は護衛艦の数以上の数で構成される艦隊でなければ輸送船団を攻撃しない」
 「攻撃された場合、撃沈されるのはまず護衛艦から」
 という2つのルールで輸送船の撃沈可能性を減らしているからです。

・なので、船団の自動配備に任せておくとAIがよく設定する「全航路に護衛艦1隻」というのは、実は最も非効率な配置なのです。
 なぜなら、敵AIの潜水艦は2,3隻の艦隊を組むことがままありますし、撃沈判定は一度に複数起きる時もあるので、1隻の護衛艦の犠牲では追いつかないからです。

・もちろん、たまにAIも急に護衛艦の割り当てを増やすことがありますが、あれは撃沈されてから後手後手で行われるものであり、かつ危険が減るとすぐ1隻に戻すので、
 撃沈を防ぐ手立てとしては弥縫策でしかありません。

・そこで、もし長距離で大規模な渡洋作戦において、輸送船団を守りたいのであれば、
 「手動でその航路だけ多くの護衛艦を配備する」
 という方法が最適と考えられます。

・ただし、この方法が特定の航路の輸送を妨害をしてくる敵艦隊1つ毎に上記2ルールを判定しているのか、それともある日時にその航路を襲った艦隊全部で1回判定して
 いるのかは、未検証です。
 つまり、ある航路に護衛艦10隻を配備していたところ、3隻構成の潜水艦4艦隊が襲おうとしてきた場合に、
 前者の判定方法であれば、敵はその航路をそもそも妨害しないでしょうが、後者の判定方法であれば、敵は護衛艦を撃沈していく、と考えられます。

・逆にプレイヤーが敵の航路を妨害したい場合、メッセージ表示の設定で(具体的な文言は知りませんが)潜水艦の報告はオンにしていた方がよいでしょう。
 もし潜水艦から「この航路は完全に護衛されており攻撃できませんでした」という報告が来たなら、それは自軍の潜水艦隊より多くの護衛艦が配備されたことを示すもの
 だからです。
 その場合は各潜水艦隊の構成数を増やすか、巡洋艦などの海上艦隊を大規模に編成すれば、再び妨害できるようになるはずです。

結論

・HOI3の補給ロジックは、緻密だけど穴がある 、ということです。
 プレイヤーは補給ロジックにあきらめるばかりでなく、そのシステムの極限で曲芸をすることができるという点で自信を持って下さい。

・以上は輸送を主に考えなければならない場合のみ考慮すべき事項であり、通常プレイで物量を気にしない戦況であれば悩む必要はありません。

・また、こうした検証で制御できるのはあくまで「港から港」までの話だけです。
 港から前線に輸送されていく物資の減少は、ご自身でインフラ整備や戦略爆撃対策などしっかりケアして下さい。

・ただ、HOI3はまだまだいじって遊ぶ要素を残していることは確かですので、HOI4が出ても忘れないであげて下さい(切実)。

・残された課題としてdefines.luaには
 CONVOY_TRADE_WEIGHT_MULT = 0.2, -- Trade route convoy effect on needed transports
 SUPPLY_SAME_AREA_DIST_CUTOFF = 10, -- No convoys to within this many provinces from the main supplier province
 という係数が定義されていますが、この働きは未解明です。
 どなたか後続の方が調査されることを心から期待します。

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  • 参考になりました。 -- 2016-04-22 (金) 11:29:28
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