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HOI4/逆上洛/3話:関東大戦

HOI4/逆上洛

南進(後編)

負け知らずの軍隊

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(達也)「…それなりに前進できたが、なんか変だな?」

門脇の指示通り、緒戦で優勢を確保し、愛知軍の防御を突破したが、愛知軍の戦線は突破した先でも堅牢であり、京都軍の攻勢は予想に反して短期間で鈍化してしまった。

    「というか、反撃されているぞ!おい、飯島ッ!」

(飯島)「単純に今までとは違い、敵の数が多い。」
    
    「それに、敵の指揮官もなかなか頭の切れる人らしい。戦車だろうとお構いなく、効率的に防御されている。」

    「これではかなりの出血が必要だぞ…。どうやら俺達、勝ちすぎて調子に乗り過ぎたか。」

今までとは違い、敵の反撃により、劣勢の戦線も現れ始め、京都軍はようやく、岐阜と福井との戦争とこの戦争は全く違うものだと気づいた。

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(達也)「しかし、攻めるのをやめたらさらに反撃されるぞ…もっと攻めるぞ!」

(飯島)「おいバカ!クソッ!付き合わなければ戦線が崩れる。仕方ないな!」

この状況下で京都軍はまずは愛知軍の反撃を封じるため、さらに攻勢を開始した。

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戦術は成功した。双方とも軽くない損害を受けたことで戦線を一応の膠着状態に持ち込ませることができたのだ。

1938年8月 名古屋陥落

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(達也)「…何とかなったか。」

緒戦での手ごたえのなさから愛知との戦いには不安が残っていた京都軍であったが、徐々に戦線を押し上げることに成功する。効率的に防御されたとはいえ、戦車を完全には止められるわけではない。この点が京都軍の優勢の理由でもあった。

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名古屋は度重なる京都軍のやや無理をした波状攻撃によりついに陥落した。そして、その勢いのまま、愛知西部を確保した。

(飯島)「名古屋が陥落したところで愛知の勢いが落ちるわけでもないよな…」

戦線は再度の膠着状態に移行した。

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(達也)「なにぃ?前線での熱中症が多い?」

    「わかった。上に相談しよう。」

今年の夏は今までと比べてもはっきりと暑くなった。前線ではスポーツドリンクが大量に用意され、この戦争で一番得したのは軍需産業ではなく飲料メーカーであったと言われる。

京都軍初の敗北

(達也)「なんだと!?」

(飯島)「…しまった!すぐに近くの部隊に援護させろ!」

京都軍の一部の部隊が愛知中部で突破を成功させた。
しかし、実際には無理をし過ぎたために、突出部では兵士の疲労が深刻化した。

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…そして愛知軍はこれを好機とし、突破した部隊を包囲。一気に殲滅すべく総攻撃を行った。

「京都軍なら敵を崩せばすぐに敵軍をことごとく打ち破ることができる。」

膠着状態ながらもわずかに信じられていた過去の経験による自信は打ち砕かれた。包囲された三個師団はその希望と自信を失いながら友軍の救援かなわず殲滅された。

(飯島)「達也、お前の軍隊も借りておけば何とかなったかもしれんな…」

(達也)「今さら情に浸ってもどうにもならんし、」

    「反省は後でもできるだろ?敵が包囲殲滅した勢いで救援しようと疲弊した部隊に迫っている。これをどうにかしろ。」

(飯島)「畜生。相変わらずお前は…」
    
    「いや、いい。」

    「愛知め、今に見てろ…」

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京都軍は今までの戦争で初めて師団規模の敗北を経験した。

そして、その敗北を糧として、飯島は愛知西部で攻勢を開始した。今度は突出部を横に広く取り、できる限りこれ以上の包囲殲滅を行わせない構えをとった。

(門脇)「飯島のやつ、よくやる。」

    「反省点をすぐ見つけ、すぐ生かす。それがあいつのいいところだ。」

    「だいぶ手こずらせてくれたが、豊橋が陥落すれば終戦が見える。」

    「これで太平洋艦隊も設立できるわけだな。」

嵐の前の静けさ

1939年3月29日 首都保護圏の発足

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京都が太平洋艦隊を設立すべく、造船に集中する中、関東では徐々に大規模な紛争の機運が高まりつつあった。

その状況の中、初めに行動を起こしたのは東京であった。

各地で紛争が多発し、北関東でのファシストによる脅威から首都圏を保護するため、東京は埼玉、東京、神奈川からなる首都保護圏を作成した。

1939年4月4日 関東中枢連邦の発足

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更に次の週には群馬による関東中枢連邦が発足。これに千葉、長野が参加することとなった。

(門脇)「まさか長野がここに参加するとはな。」

確かに関東に属さない長野が本来ならこの勢力争いに参加する義務はなかった。しかし、そこには確かな理由が存在していた。

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(飯島)「諜報部の報告によると、群馬が秘密裏に長野に圧力をかけ実質的な従属化を行ったようです。」

しかし、秘密裏であるにもかかわらず既に東京は長野県境(旧山梨県境)に兵を置き始めているという報告も門脇は受け取っていた。

(門脇)「で、長野はただ、圧力に屈したわけではあるまい。何かメリットがあったのではないか?」

(飯島)「さあ…そこまでは何も報告を受けていません。」

太平洋艦隊

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(アレックス)「私達ハツイニ北ノ海ダケではなく、南ノ海を制スル一歩を踏み出しタ!」

       「例エ敵ガ強大な海軍デ強襲シヨウトシテモ、我が海軍ガ撃ち滅ぼすダロウ!」
       
       「ココニ、我ら京都軍ハ、全テノ陸海空ヲ支配デキルチカラヲテニイレタノダ!」

併合した愛知の港では太平洋艦隊の最初の艦船が完成した。日本海艦隊のあきづき型をコピーしたこの新鋭艦は「はやなみ」の名前が付けられた。

また、各地の造船所では巡洋戦艦、空母、巡洋艦、駆逐艦が並行して生産されており、アレックスの演説の通りの全ての陸海空を支配する要素が完成しつつあった。

(達也)「でもなぁ、あの演説は少々過激じゃないですかね。これじゃあ俺達がまるで悪の帝国のように見えるじゃないですか。」

(門脇)「でも、俺達が逆上洛とはいっても他の県から見れば確かに侵略ばかりする悪の帝国にも見えなくはない事はわかる。」

(達也)「最近では左派団体からの圧力と抗議もすごいんですよ?」

    「この前は『陛下を出汁にして自らの私利私欲を満たすための戦争を行う日本の逆賊め!』なんて言ってきましたから。」

    「逆上洛前に内乱で空中分解はごめんですよ?」

門脇はやれやれという気持ちでため息をつき、その対策を考えた。

そして、本人にとっては最も鋭く効果的なものを思いつく。

(門脇)「…陛下をもっとメディアに出して意志を発表すべきか。」

(飯島)「それで大丈夫ですかね?こういうのはプロパガンダや情報統制、メディアの掌握といったものを徹底的にやるものだと思うのですが。」

(門脇)「俺が今ここで陛下を侮辱したらお前たちは不敬だとか言う。」

    「陛下のお言葉と聞けば国民は立ち止まって集中して聞く。」

    「それが約2000年もの間、実質的な君主制を維持した日本と日本人のシステムだと私は思うのだ。」

まるで日本人を知り尽くしているような物言いと日本人を馬鹿にされている気分に飯島は門脇に対する信頼が揺らぎ始めていた。

(飯島)「事実がある以上、否定はしません。」

    「ただ、この状況下でもそのシステムが続く保証はありませんよ。」

飯島は率直な指摘を行った。

(門脇)「まあな。」

明確な回答は得られなかった。恐らく、門脇としてはそれは後の世が証明するとでも言いたかったのだろう。

1939年6月1日 下北半島が青森に割譲される

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北海道は下北半島を何としても手に入れたかった。ここを手に入れるという事は北海道が本州へ進出する際に青函トンネルや強襲上陸を必要としないという事になる。

だが、達也はここであることに気づいてしまう。

(達也)「たしか北海道は宮城との関係は良好だし、連携しようとしてたよな。」

    「あれ?これって青森はただ損しただけなのでは?」

正確には青森はその埋め合わせはもらったので損ではない。だが、土地の縮小による人的資源と使用可能な土地の限界が低くなったのは大きな損失である。

宮城は東北の長である立場にもかかわらずこの場面に介入しなかったという事は、宮城は北海道との友好関係のため青森を材料にしたという事でもあった。

プレイレポート4

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・武器の備蓄と軍需工場が余ってきたので武士団40幅にしました。以降の主力はこれになります。(作者はとりあえず40か20にすればいいとしか思ってないらしい)

・海軍はデフォルトだと新造艦が名無しになるので趣味で名前を付けました。所々に生産画面や海軍の画面が映っているので気になったら探してみてください。

関東大戦

道州制

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大阪は数ある政策の中から道州制を採用すると発表した。

(門脇)「過疎地域といった場所の救済と国境の再編による紛争原因の根絶か。」

(飯島)「どうでしょうかね。戦国時代にしかり、世界史にしかり、幾度となく大国の勢力争いは怒っていたはずでは?」

(門脇)「多少、スケールは小さいが、関東情勢も似たようなものではあるな。」

大阪の道州制発表は少なくない論題を各地にもたらした。だが、当の大阪の真の目的とはいまだ上陸できていない四国との戦争への反感を抑え込むためのプロパガンダの意味合いが強いと後世の歴史学者は分析している。

1939年11月12日 静岡侵攻

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(門脇)「将来の関東情勢に踏み込むことなく、インフラが整っている静岡がベストだ。」

愛知の次に侵攻し、関東への道を切り開くべく、京都軍は静岡へと侵攻した。関東へ進むための順路は、新潟、長野、静岡の3つが存在したが、山岳地帯中心で大兵力の運用が難しい新潟、関東中枢連邦との全面戦争に陥る長野を除くと、おのずと、各将軍は静岡ルートに賛成した。

(門脇)「飯島、達也。新たに編成した第3軍の初の実戦をサポートしてやれ。」

今回の戦いに際し、大幅な軍備拡張を推し進めた。新たに10個師団を編成した第3軍はこの静岡戦線に全兵力を投入した。

(飯島)「今回の戦いは各地で戦車戦が行われるだろう。戦車乗りの本懐を見せてやれ!」

静岡は富士教導団を有した、日本崩壊直後の戦車大国であった。現在では各地で戦車が運用され、その座からは退きつつあるが、それでも多くの戦車部隊を有しているのには変わりなかった。

京都の重戦車と静岡の中戦車との対決は各地の戦車好きには待ちに待った展開でもあった。

1940年1月3日 関東大戦の始まり

(門脇)「静岡の機甲師団でもさすがに我々を止められはしない。所詮は中小国か。」

多少の戦争の長期化を覚悟していた門脇であったが、予想に反して進撃は快調であった。量と質の両方に優れている京都軍は今ではかつての火力による制圧から強大な兵力を駆使した縦深戦術に自然と切り替わりつつある。

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そのなかで、門脇の下に一つの知らせが届く。門脇でもこれに対しては驚きを隠せはしなかった。

(門脇)「グンマが埼玉に宣戦布告?ついにか!」

    「地図を用意しろ!…状況は?」

群馬は埼玉に対する圧力を強めていたが、ついにその抵抗に対する我慢の限界が来たと言ってもよい状況であった。千葉、長野もこれに追従し、まさに関東全域が戦争に巻き込まれた形となった。

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群馬側は東京西部での一時的な優勢を確保。

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だが、東京側は埼玉北東部での突破を成しとげた。流石に兵力の配置は不明瞭なため、原因がわからなかったが、初動では東京側が有利となった。

(達也)「くそぅ、せっかく関東のラジオで気分転換しようと思ったが、どこも戦時放送しか流れてこねぇ。」

    「国会議事堂と東京駅が爆撃を受けたって?…今の俺達には関係ないよな」

高みの見物

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(達也)「静岡の抵抗はもうないな。機甲師団と言い、自動車化師団と言い、見掛け倒しだな。」
 
    「北に包囲した軍も追い詰めてやれ。決着はついたが手は止めないぞ。」

開戦から約5か月。特に支障もなく、京都軍は静岡軍を各地で殲滅していた。首都の静岡や浜松、伊豆といった拠点の制圧も進み、4月24日には静岡が降伏した。


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門脇は次の計画を作成しつつ、逐次、関東大戦の状況を確認していた。埼玉北東部での突破も群馬側は何とか抑え込むことができたようではある。

(門脇)「西部戦線は群馬が押し込みつつある。しかし、東を押し込めないのは辛いだろうな。」

(飯島)「単純に国力に劣る群馬側の戦線が広すぎます。これでは押し込まれても文句は言えません。」

千葉も船橋市を制圧され、首都の千葉にに迫られつつあった。

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2が月後、度重なる劣勢により、千葉は寸断され、群馬側の戦線の崩壊が始まった。

趨勢決する

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7月2日に千葉は降伏。関東南部を制圧された群馬軍の望みは絶たれつつあった。

(達也)「群馬軍も粘るな。戦線が崩壊したが、茨城方面はそれなり先軍を抑え込めてる。」

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専門家の見識に反して、帝国領日立の降伏には千葉降伏の約2か月後の9月11日までかかることとなった。

関東の覇者への対抗

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関東では東京側の勝利が決定し、強大な軍事力と工業力を持つ首都保護圏は京都に力不足をにおわせつつある。

それが門脇にとっては不安でしかなかった。今から群馬を助け、東京を叩き、その後に群馬を叩こうとも考えていた。

(門脇)「今からでも関東に乗り込むべきかもしれん…」

(達也)「…血迷わないでいただきたい!」

(飯島)「門脇将軍。関東に乗り込むなら関東と同等の工業力が必要です。」

    「前線では大阪、奈良、三重の兵力が極端に少ないと報告が上がっています。」

(達也)「そんなバカなことがあるか!大阪はともかく、何もしていない奈良がこちらにだけ兵を置いていないわけがないだろ!?」

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しかし、複数のデータを見ると達也はただ黙ることしかできなくなった。報告の通り、どちらにも敵兵力が確認できないのだ。

門脇は関東情勢の不安により焦りが生じていた。ここではそこに疑問を持ち、様々だパターンを考えたのちに判断すべきだが…

(門脇)「関東が首都保護圏の物になるなら、関西はこっちが支配すれば同等だ。時間をかければかけるほどこっちが不利になる。やるしかない!」

(飯島)「了解しました!早速準備に入ります!」

飯島は意気揚々と準備に取り掛かり始めた。なにか、自分の思惑通りになったかのようにである。

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関東に遅れること1年。関西でも地方全体を巻き込む戦乱が始まろうとしていた…


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