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HOI4/北欧戦記/第九章 フィンランド最後の戦い1

1942年12月 再軍備

フィンランドはロシア連邦の傀儡国・フィンランド共和国となり、リュティ大統領のもと、戦後の立て直しを図っていた。
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一方、世界情勢では、モジェ連が中立として静観する中、連合国陣営は最後の敵対陣営である大東亜共栄圏との戦争の最中であった。
連合各国はその戦いに雌雄を決するべく、最後の攻勢に移るのだった。
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フィンランド兵3.png大統領、そろそろ連合国定例会議となります。
フィンランド兵3.png出席のご準備をお願いします。
リスト・リュティ.pngやれやれ。ロシアの傀儡となった我々でもこういったところにはお呼びが掛かるのか。
ハインリッヒス.png仕方ありませんよ。敗戦直後ですし、他国の援助も必要です。
リスト・リュティ.pngでは、行ってくるか。ハインリッヒス大将、貴官にも同行願いたい。
ハインリッヒス.pngわかりました。
・・・
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チャーチル.png我々にはまだ長年の雄敵、大日本帝国率いる大東亜共栄圏がおる。
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チャーチル.pngそろそろ彼らとも決着を付けるつもりだ。モジェ連の奴らが妙な気を起こさないうちにな。
チャーチル.png我々も何とか東アジアに対しては戦力を展開しつつあるが、我々英国海軍は制海権の確保に精一杯だ。
チャーチル.png徐々に押してきてはいるが、中国大陸の橋頭保構築にももう少し時間がかかると思われる。
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チャーチル.pngそこでさらなる援軍を新たに我が陣営に加わったロシア連邦を中心とした陸戦部隊にお願いしたい。
ケレンスキー.png(ロシア連邦首相・ケレンスキー)我々ですか・・・まだソ連からの政権交代もしたばかりで国内も混乱しております。
チャーチル.pngそんなことはわかっている。何とか知恵を絞って行うのだな。
ケレンスキー.png(チッ!チャーチルのヤツ、いい気になりおって。我々を敗戦国だと思ってこき使う気か)
ケレンスキー.png(そうだ!その手があるのなら、こちらも同じ手を使ってやればよい。)
ケレンスキー.png承知しました。
リスト・リュティ.png・・・
ハインリッヒス.png・・・
・・・
・・

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その後、リュティ大統領とハインリッヒス大将はロシア首相、ケレンスキーに呼ばれ、別室で会談した。
ケレンスキー.pngで、行ってくれるんだろうね?
リスト・リュティ.pngは?今、なんと?
ケレンスキー.png日本へ、だよ。それ以外に何があるというのだ。
リスト・リュティ.pngしかし我々も国内はロシア以上に混乱しております。
ハインリッヒス.pngそうです。何より部隊はすべて解体しています。
ケレンスキー.pngあー、めんどくせーやつらだなお前らは。え?バレバレなんだよ。見え透いた嘘はやめろ。
リスト・リュティ.png・・・!
ケレンスキー.png私は知っているんだよ。君たちが先の大戦でソ連が崩壊する前に軍を解体し、戦力を温存していることをね。
ハインリッヒス.png・・・御見通しというわけですか。
ケレンスキー.png小国の身の丈に合わぬ相当数の装甲車両を隠してあるだろう。前時代的な中戦車で、レンドリースされても役にも立たないガラクタだが、
ケレンスキー.pngもともと負け犬の君たちが日本遠征で使うには、お似合いのポンコツ装備ではないかね?
ケレンスキー.pngそれに君らは以前より大東亜共栄圏に接近しようとしていた。その事実はチャーチル首相はご存じないだろうが、余計な尾ひれを付けた噂を流されたくはないだろう?
リスト・リュティ.png・・・断る余地もありませんね。わかりました。再軍備の許可を頂きます。
ケレンスキー.pngそうしてくれたまえ。君らの飼い主はスターリンから私になったという事を忘れるなよ。
・・・
・・

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ケレンスキー.pngチャーチル首相、我がロシア連邦からは、フィンランド国防軍を日本遠征に参加させますぞ。
ケレンスキー.pngあのスターリンを相手に互角に戦った猛者たちです。必ずや連合国に勝利をもたらすこと疑いありません。
チャーチル.pngそうか。それは心強い。リュティ大統領、よろしく頼む。
リスト・リュティ.pngは、はい。

・・・帰国後。
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リスト・リュティ.pngロシアは我々が戦力を隠し持っていることをお見通しだったようだな。
ハインリッヒス.pngはい。ただ、いずれ判ってしまったことだと思います。
リスト・リュティ.pngそれにしても我々に対するロシアの扱いときたら、ひどいものだな。
リスト・リュティ.pngスターリンはまだ我々に敬意を払っていた感はある。ただ、それはマンネルヘイム元帥個人に向けられたものかもしれんが。
リスト・リュティ.pngそれに日本には恩がある。その日本に矛先を向けるなど、私には・・・
ハインリッヒス.pngリュティ大統領、感傷は禁物です。アールトネン前大統領、マンネルヘイム元帥、その他、大勢の散って行った兵士たちが想いを繋いできた国でもあります。
ハインリッヒス.png大統領にはその想いを次代に繋いで行く責務がおありのはずです。
リスト・リュティ.png確かに何もせず傀儡のままではいずれ統合されてしまうだろう・・・分かった。ここは戦争を一刻も早く終わる努力をしよう。
ハインリッヒス.pngはい。では備えるしかありません。
リスト・リュティ.png実際、どのぐらいの戦力があるのか?
ハインリッヒス.pngはい。次の通りになります。ロシアのケレンスキー殿に指摘されたように、1600輌の装甲車両を始め、歩兵装備など十分揃っています。
ハインリッヒス.png空軍は心元ありませんが約300kの人的資源もあり、12、13師団は動員できるでしょう。
リスト・リュティ.png一州だけの国としては過大な戦力ではあるな。まだ共産時代の名残で全成人徴兵にしたままであるしな。
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ハインリッヒス.pngただ、日本の地理は我々にはよくわかりません。
リスト・リュティ.png以前、 日本から来た傭兵がいたな。彼に地理的な情報を聞いたらどうだ?
ハインリッヒス.pngミヤモトですね。さっそく彼を呼びましょう。
・・・
ミヤモト.pngということは、まだ日本は本土自体は占領されていないわけですね。
リスト・リュティ.pngああ。何とか連合国は中国大陸近くまでは制圧できてきている。だが、海を渡っての戦いではまだ日本のほうに分があるようだ。
リスト・リュティ.png現地までのルートだが、陸路は無理だな。モジェ連が領内通行を許可していない。
リスト・リュティ.pngよって海路から行くしかないな。
ミヤモト.pngただ、輸送船では3か月はかかります。現地に着くころには戦況がまた変わっているかもしれませんね。
ハインリッヒス.png確かに今は英国海軍の攻勢より中国各所に橋頭保を作りつつある。
リスト・リュティ.pngバルト海、北海を抜けてジブラルタル海峡、地中海、その後はスエズ運河を通過し、赤道直下を経てインド洋、フィリピン海・・・非常に長い船旅となるな。
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ミヤモト.pngそうです。そして一旦、中国の上海、もしくは大連に上陸し、他の連合国が橋頭堡を作ったところを見て、舞鶴あたりから部隊を送り込むのがいいでしょう。
リスト・リュティ.png舞鶴か。確かマンネルヘイム元帥が若い頃、アジアを冒険した際に日本に立ち寄ったらしい。帰国するときに最後に船で日本を去ったのが舞鶴港だと聞く。
ミヤモト.png舞鶴に上陸することが出来れば、ルートはふたつです。北陸から信州を通って東京を目指すルート、もうひとつは大阪、名古屋を通って東京へいく東海道ルートです。
ハインリッヒス.pngなるほど。時間がない。それであればすぐに準備にかかろう。
ミヤモト.pngハインリッヒス大将、俺も同行させてください!
ハインリッヒス.pngだが君は先の戦いで負傷している。それが癒えるまで無理は禁物だ。
リスト・リュティ.png今さらだが、ミヤモト、君はどうして傭兵などを?日本にいれば君ほどの男、士官候補にでもなれたものを。
ミヤモト.png俺は貧しい武士の家系でした。剣豪とも言われた武士の末裔です。
ミヤモト.pngその血が求めたのかもしれません。最初は武者修行のつもりで世界を廻りました。しかし、その先々で大国の理論に振り回される小国を嫌というほど見せられました。
ミヤモト.pngそして自分の祖国が今、危機に瀕しています。祖国を救う、などということは非力な自分にはできません。
ミヤモト.pngだが、祖国の行く末はこの目で見届けたい・・・
ハインリッヒス.pngわかった。遠征軍の一員として貴官の参加を認めよう。だが戦闘は控えるように。通訳兼案内人として従軍してくれたまえ。
ミヤモト.pngありがとうございます!
リスト・リュティ.pngハインリッヒス大将、私も行くぞ。
ハインリッヒス.pngな、な、なんですと!?
リスト・リュティ.png日本はこれまで何度となく手を差し伸べてくれた関係である。じっとしておられん。
ハインリッヒス.png現場主義のマンネルヘイム元帥に倣って悪い癖です。だいたい内政のほうがどうするんですか?
リスト・リュティ.pngこんなこともあろうかと、影武者を用意しておいた。
ハインリッヒス.png影武者?
リスト・リュティ.png入りたまえ。
スンスンおじさん.png・・・
リスト・リュティ.png私の影武者だ。先日、行きつけのバーで知り合い、意気投合してな。
ミヤモト.png・・・(ハゲ以外に共通点を見いだせない・・・)
ハインリッヒス.pngこんな適当なハゲを捕まえておいて影武者はないでしょう。もう少しマシなハゲはおらんのですか。
リスト・リュティ.pngハゲハゲ言うな!君だってハゲだろう!(泣)
スンスンおじさん.png・・・ぐすん・・・
リスト・リュティ.pngとにかく、私も同行する。さもなければ、作戦自体を許可しないかだ。
ハインリッヒス.pngふぅ。仕方がありませんな。それでは身分をお隠しください。まさか大統領本人が軍にいるなどと、敵にも味方にも言えませんからな。
ハインリッヒス.png大統領にはかつてユーティライネン中尉が率いていた「カワウ隊」に兵士として配属させていただきます。
ハインリッヒス.pngかつての中隊は、今は小隊規模になってきてしまっていますが、大統領のガードなら彼らが適任でしょう。
ハインリッヒス.pngコイヴィスト軍曹、入りたまえ。
コイヴィスト.png失礼します。
ミヤモト.pngコイヴィスト!
コイヴィスト.pngミヤモト!?
リスト・リュティ.pngそうか、君たちはカワウ隊で一緒だったのだな。それでは話が早い。よろしく頼む。
ハインリッヒス.pngコイヴィスト軍曹は現在、カワウ隊の小隊長として活動しています。勇敢な部隊です。
ミヤモト.png大将、シモ・ヘイヘは・・・?
ハインリッヒス.png彼は無理だ。顔の形が変わってしまったほどのひどい負傷だからな。
ハインリッヒス.pngおそらく、そのまま負傷除隊だろう。本人は頑固に原隊復帰を願っていたがね。
ミヤモト.pngそうですか。残念です・・・
ハインリッヒス.pngところでもう一度聞きますが、このおっさん、政治のほうは本当に大丈夫なんでしょうな。
スンスンおじさん.pngう・・・
リスト・リュティ.png大丈夫だ。NFやディシジョンもほぼ取りつくしたし、工場は破壊されてどうしようもない。
リスト・リュティ.png実際のところ、内政などやることなんてほとんどないよ。適当に決裁させていればよい。
リスト・リュティ.png例えスパイがいても、私としか思わんさ。
ハインリッヒス.png(ホンキで言っているのかなぁこの人・・・)
コイヴィスト.png(この人たびたびHoiのAARに出てくるけど、誰なんだろうなぁ)
ハインリッヒス.pngひとまず急ピッチで軍の編成を進めます。渡航の準備もはじめましょう。
リスト・リュティ.pngでは、さっそく船旅の準備だ!
・・・
・・

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リスト・リュティ.pngうげぇ・・うっぷ。
コイヴィスト.png大丈夫ですか大統領。水をお持ちしました。相当な船酔いですね・・・
リスト・リュティ.pngひどい船酔いだ。たちの悪い酒に酔ったかのようだ。
リスト・リュティ.pngあとどのぐらいだ?もう地中海ぐらいまでは来たか?
ミヤモト.pngまだ2日ですよ。地中海はおろかデンマークにも届きません。ほら、あそこにフィンランドが見えます。
リスト・リュティ.png絶望的だな・・・ところでハインリッヒス大将の姿が見えんが・・・
コイヴィスト.png大将でしたら一足先に輸送機で現地に向かいましたよ。
リスト・リュティ.pngな、なんだと!それを早く言え〜〜〜!!(泣)
ミヤモト.png仕方ないですよ。大統領は今は一兵士なんですからね。
こうしてリュティ大統領も含めた一行は、日本遠征をすべく長い長い船旅に出たのであった。

1943年1月 沈みつつある太陽

一方、日本である。大日本共栄圏は大陸側より徐々に押され、危機に瀕していた。
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昭和天皇.png山本元帥か。
山本五十六.pngはい。侍従長がこちらにいらっしゃると言われましたので、大変失礼かと思いましたが。
昭和天皇.pngよい。ちょうど茶の相手が欲しかったところだ。
山本五十六.png・・・
昭和天皇.png戦況のことであろう?
山本五十六.png・・・はい。
昭和天皇.png申してみよ。このところ、都合のよい報告しかしない者ばかりでな。
山本五十六.png現在のところ、日本本土には敵兵ひとりたりとも通しておりませんが、爆撃機が高高度より少しずつ領空を犯しつつあります。
山本五十六.pngまた、大陸方面ではすでに連合各国の軍が展開しております。大連、上海を抑えられつつあり、本土上陸の足がかりを掴みつつあります。
昭和天皇.png・・・やはりな。東條あたりは連戦連勝と豪語しておったが、現実はそんなところだろうな。
山本五十六.pngこのような状況下にありながら国内にはまだ強硬派が多くおりまして、本土決戦を叫ぶ者もおります。
昭和天皇.pngで、あるか。やはり最後は自ら決断するしかない。これ以上、跳ね返りどもが跋扈する前にな。
山本五十六.png・・・ですが、陛下を幽閉しようとする輩がいるかもしれませぬ。
昭和天皇.png・・・

1943年1月 次世代への継承

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リスト・リュティ.pngまだ気持ちが悪いが、何とか船旅も慣れてきたか。
コイヴィスト.pngやっとスエズ運河ですね。今、通行の手続きをしているところです。
リスト・リュティ.pngところでコイヴィスト、君は船旅ではずっと本を読んでいるね。勉強熱心で感心だ。
コイヴィスト.png私の家は貧しく、その日生きるのが精いっぱいでした。戦後は大学に進んで学者になろうと思っていました。
リスト・リュティ.png思っていました、とは?
コイヴィスト.png今はこの国の未来を戦争を通じて考えるようになりました。出来れば、この国を豊かにするような、そんな仕事をしたいです。
リスト・リュティ.png・・・そうか。
リスト・リュティ.png君にこれをやろう。
コイヴィスト.pngこの本は・・・・?
リスト・リュティ.pngマンネルヘイム元帥が残した手記の写しだ。戦争が終わったら、ふたりで回顧録を作ろうと思っていたんだが・・・亡くなられてしまったからね。
リスト・リュティ.pngこのような戦争は二度と起こすべきではない。これからは君たちの世代がこの国を担っていくべきだ。
リスト・リュティ.png参考にできるものがいくつもある。大事にするといい。
コイヴィスト.pngありがとうございます!
・・・
・・

渡航の間に情勢は変わり、連合国が舞鶴港に橋頭堡ともいえるエリアを確保しつつあった。
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フィンランド遠征軍として組織された師団は戦車師団8、歩兵師団3、後詰の予備師団3という戦力である。
彼らは大連に上陸し、その後、釜山港を経由して、ついに舞鶴に部隊を展開する。
北欧の狐狼と恐れられたフィンランド軍の日本侵攻作戦が開始された。


一方、別の場で窮地に立たされる男がいた。
 
チャーチル.pngいやぁ。リュティ大統領。フィンランド軍の戦いは実に素晴らしかった。冬戦争でも先の大戦でも、我々は敵ながら君らを称賛したものだ。
スンスンおじさん.pngう・・・
チャーチル.png今度、ゴルフでもどうだね。リュティ大統領。
スンスンおじさん.pngうぅ・・・
チャーチル.pngリュティ大統領?
スンスンおじさん.png・・・
第十章 フィンランド最後の戦い2


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